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水曜日, 4月 19, 2006

浅草にてA/Dコンバータのライブ

久々のA/Dコンバータのライブ。家を出る直前になっても例によって何にも決めてない。
現場の音響機器が分らないままなので、とりあえずアコースティック、エレクトリック両対応の荷造り。
こんな時に限って、以前から不調のコンタクトマイクの点検をやってしまう。出かけるまであと二時間。しかも最近半田づけ用品一式買いなおしたばかりなので使いたくて仕方ない。卓上ミキサーに繋いでみると、どうも専用プリアンプのアウトプットジャックが怪しい。差し込んだケーブルのプラグを動かすとガリガリと言う。
というわけで早速プリアンプをバラシ。基盤を取り出し、問題のジャックを固定している半田を半田吸い取り器と吸い取り線できれいに取り除く。ジャック本体を外し分解して接点の金具も取り出し清掃・調整。また組みなおして試したのだが・・・。
動きによってガリが出ることは無くなったのだが、音が歪んでいる。マイク自体に問題があるのかプリアンプの回路が壊れたか。
今日のライブ、マイクはべつにコンタクトである必要は無いので会場のを当てにしてエフェクターなどをパッキング。しかし落ち着いてモノを揃えなかったのでディレイのACアダプターを入れ忘れた。コンパクトミキサーやボリュームペダルなどもパックに詰めたのでかなりの重さになったが、その労力も無駄に。早めに会場に着いた後「今日はアコースティック」宣言メールを相方の高岡君に送信。

会場となるバー、銀幕ロックは良い感じの店だった。適度に雑多なインテリア。汚くもならずお洒落すぎにもなっておらず。昭和レトロのポスターなども嫌味が無く馴染んでいる。
今日は会うことができなかったが、この店のオーナーは浅草ジンタを率いるダイナマイト和尚さん。今日はサックスのミイさんとチューバのバター拳さんがお店に入っていた。カウンターに入っているムー君もそうだが、ナイスな人たち。やりやすい。セッティングもスムーズ。そりゃそうだ。ミュージシャンなんだから手際は良い。

ほぼ予定通りに開演。1セット目は即興曲二曲。即興、で連想されがちなおどろおどろしいものではなくポップなもの。ファンクのようなインチキエスニックのようなジャズのような。自分でも楽しい。素直に吹ける。
2セット目は普段一緒のバンドでやってるものを二曲。どちらのステージも一時間以上。適量だったと思う。
お客は多いとは言えなかったが、寂しくない程度には入っていた。知り合いも初対面の人も喜んでくれている。久々に感じる客席に近い感覚。お客さんも音楽を聴かされている状況にならずに呑んだり聴いたり、それぞれリラックスして楽しんでおられた様子。
これが我々のデュオがライブハウスでやらない理由。お客さんには思い思いの楽しみ方をしてもらいたい。くつろいでもよし、興奮してもよし、踊ってもよし、音楽を無視してもよし。自由に楽しみ方を選んでもらいたいのだ。このようなバーはうってつけである。

演奏が終わって呑んだり喋ったりしているうちに、このデュオでスタンダードナンバーもやってみたいという気になってきた。明日からまた練習と勉強をせねば。仕事が少なくても、忙しい。