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火曜日, 4月 11, 2006

お題は「富山湾の宝石、しろえび」


今年も行ってきました富山の全国ちんどんコンクール。
これで四回目の参加になる。
去年までの三回は瀧乃家一二三親方のチームで出させていただいていた。
一二三親方は日本一ちんどん太鼓が上手いと私は思っている。
大 げさに思えるかもしれないが、彼のちんどんはドラムで言えばジャック・ディジョネットクラスだ。そのチームにチンドン仕事始めて一年目から参加させてもら うというのはデビューイヤーからいきなりフェラーリやマクラーレンに乗るようなもので、やりがいも物凄くあるが、それなりに緊張もする。しかし上手い名人 との仕事はとても楽しい。

今年は夏に倒れており、誰とも連絡が取れない状態だったので(過去の日記参照のこと)滝乃家チームからは脱落。 しかし楽師が遅くまで決まっていなかったゆうゆうやさんに拾っていただいた。ゆうゆうやさんの親方と女将さんは私と同年齢で、他の親方の現場などでよくご 一緒させていただいている。
私と同年齢というのは、この業界ではまだまだ若手で、中段グループで良い走りができれば good job 。違った意味で気が楽でもあるしやり甲斐がある。気分はレッドブルに拾ってもらったデビッド・クルサード(私自身はベテランじゃないが)。彼のような仕事 ができればとても良いなと思っていた。

ちんどんコンクールではほとんどのチームが趣向を凝らした出し物を持ってくる。と言えば聞こえはい いが、結果的には頑張りすぎて奇をてらったものになってしまうところが多い。そして、冷静に見てみると、コンクールで上位につけるチームが必ずしも「ちん どん屋」として上手いとは限らない。そこで我々は普通の普段の仕事のようにやろうということにした。だって普通の粋なちんどん屋がもうほとんどいないんだ もん。
結果は満足のいくものだった。入賞こそ果たせなかったが、良い仕事ができたと思う。点数的にも中段を走ってる「頑張っちゃった」ライバルチームに勝った。バレード等においても満足のいく仕事ができた。
トップチームでの出場とは状況が違うので、今まで見えていなかったものが見えてきたり、とても楽しく勉強になる三日間であった。
旨い寿司とかも食えたしね。