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月曜日, 10月 16, 2006

ベルギー軍団@高田馬場プレイス

来日中のBlack Light Orchestra, Les Octobristes、かなり興味があったので行ってみた。高岡君企画のセッション大会。
今月はライブの仕事が無く、今日行けば演奏できるんじゃないかという期待もあり。唯一のサックス弟子が高田馬場に住んでいることともあり、彼女にも見せたかったのだ。
彼女はまだ若く、世間的にはごく普通、我々の価値観から見れば全然音楽などの世界について来れていない。だからこそ良い意味でショックを与えたかったのだ。

高岡君の主宰するこのシリーズは即興演奏道場とも言えるものだ。いや、デスマッチか?即興演奏をする三人くらいのグループを高岡君が組む。組み合わせは演奏直前まで発表されない。いきなり名前を呼ばれて慌てて準備する。しかも普段一緒に演奏しないメンバーの組み合わせが殆ど。かなりスリリングで面白い。
今日はかなりお呼びがかかった。一発目は Les Octobristes のドラマーとBLO のキーボーディスト(しかしクラリネットで参加)。ドラマーのボーカルに寄り添うように演奏。二発目はサックス三本。BLOのGreg(バリトン)とノブ君(テナー)に私のソプラノ。私の提示した、少し日本的なモチーフから展開。次第に熱いサックスバトルに。
最後はベルギー勢の持ち曲二曲ををみんなで演奏。なんだか凄く盛り上がる。
自分が参加したものだけでもこれだけある。他の人の演奏もいろいろな意味で凄いものばかりだった。

時たま、クラシック畑の人は即興演奏ができないという話を聞く。私に言わせれば、それは本当の演奏家ではない。しっかりした技術と音楽的なイマジネーションがあれば即興演奏はできるはずである。
ベルギー勢はクラシックで鍛えられた人たちらしい。その彼らが超複雑なポップスや即興演奏をする。
しかしだからといって、演奏が上手くなければ即興をしてはならないということではない。それにはそれの価値がきちんとある。

演奏後、呑みながら話していたら、BLOのGregがBLOの公演に楽器を持って来てくれと言ってくれた。ベルギーに日本のような社交辞令があるのかどうか知らんが、私は真面目に受け取って出向くつもりである。過去に同じようなことで某松浦にひどい目に遭わされたが、今日の演奏によって彼らを全面的に信用できるのだ。

記憶の補完。