9月29日、パリ 日本文化会館にてコンサート

たっぷり寝て11時頃起床。みんな出かけてしまったので一人でホテルの部屋でうだうだ。
そうこうしているうちに辰巳さんが訪ねてくる。そのまま二人で散歩へ。
夕方には会場（エッフェル塔の近く）に戻らなければならない。というわけで、徒歩で行ける観光地、凱旋門へ。
大した感慨も無く見物終了、そのままてくてく歩いて会場に戻り。
サウンドチェック後、一人でホテルに一旦帰り、買いだめしてある食料で簡単な夕食。

ちょっと早めにホテルを出て会場へ。
場内は昨日に引き続き大入り満員。ライブ自体も昨日より良かった気がする。
珍しくEWIのソロがまわってきたので頑張って吹いた。
デビッド・マレイ氏は本日は欠席。

9月28日、パリ日本文化会館にてコンサート

朝8時に目覚め。階下にあるスーパーマーケットが9時営業開始なので買い出し。
部屋に戻り、買ってきた食材で朝食。
そのまま北さんと楽器・楽譜店街へ。スティーブ・レイシーの教則本を発見し、即購入。
別の 楽器・楽譜店街へ移動。そこからライブ会場に直行する途中、事件は起きた。
メトロの混雑した駅で、無理に乗ってきたジプシー女二人組の行動がおかしい。
私に異様に接近してくるので防御。結果、私は無傷だったのだが北さんがすられた。目を引きつけておいて別の人間から取る。実に巧妙。と思っていたら私もとられていた。封筒に入っていたので現金と間違えたのだろう、旅行保険の保険証をやられた。

会場に到着。リハ終了後一人でホテルに戻り、買いだめしてある食材で夕食。
本番前、「デビッド・マレイ、本当に来るのかねぇ」という話がメンバー間で出る。
リハにも来なかったし、開演時間にも姿は無し。しかし、一曲目の途中から本当に来た！この日はマレイさんにおいしいところとられたかなー。

9月26日、モスクワでライブ、27日、パリでぶらり

朝9時、同室の松ちゃんに起こしてもらう。気持ちのよい起床。快晴。
バスに乗って「クラブ・タラコ」に到着。つくなり昼食。おいしい。
食後はステージのセッティングをしながらフォトセッション。予想以上に時間がかかる。

フォトセッション後、夕食まで時間があるので買い物でもしようかと外へ。
IKRAクラブ（なんて読むのかわからん）を出て、そのブロックの角を曲がろうとした時に後頭部に強烈な衝撃が。
振り返ると続けざまに顔面を蹴られ、倒れてしまう。さらに三、四発顔面に蹴りを喰らう。
相手は頭の悪そうな若者、5〜6人。物などは取られなかった。面白半分に東洋人を襲ってみたのか。

クラブに戻り、セキュリティの兄ちゃんに報告してみた。すると、ロシアの受け入れスタッフの皆さんやメンバーなど大勢集まってしまってちょっときまりがわるい。
傷は大した事無かった。とはいえ、口の中を切ってしまったので暫くは本日演奏できるかどうか心配だった。
ロシアの皆さんの手厚い看護---氷嚢を作ってくれたり消毒してくれたり、医者まで呼んで検査してくれた---により腫れも引き、演奏可能な事がわかる。一安心。しかし、顔面に擦り傷ができていてなかなか情けない風情。
不思議と怒りはそれほど湧かなかった。皆が心配してくれたのに不謹慎だが、なんだか面白くさえ感じた。

ライブは大受け、大入り満員。

ライブ後、飲みながら楽屋で話などしていたら、S.H.が怒って戻ってきた。ライブ終了後に遊びにきた客にトイレで「ごーほーむじゃっぷ」と言われて睨み返してきたらしい。
酔った勢いで「そいつらぶちのめしに行こうぜ」などと繰り出す。メンツは他にT.M.さんなど。
ところが、逆にフレンドリーな若者に捕まってしまい、楽しく歓談とあいなる。そして、その青年にウォッカを奢ってもらってしまう。もう何杯目だろう。

この日は撤収が遅く、にもかかわらず私を含む数名だけ明朝早い便でパリに旅立つ予定になっている。仕方が無いので少し休んでから空港へ直行。空港でも時間つぶし。

パリ着。ここでも後発隊の到着を待って時間つぶし。

五時間つぶした後、本体と合流。バスで会場、ホテルへ。
その後、クスクスを食し、ライブをちょこっと見たりして帰る。

9月25日、東京からモスクワへ

前日夕方の昼寝が祟って、夜眠れず、徹夜で早めの電車で出発。
新宿で一つ前のバスに変更。当然、空港で時間が余る。
旅券諸々をスタッフに預かってもらっていたので、待ち合わせに失敗は許されない。が、大まかな位置は決めてあったのでそこで待つ。

暫くしてから松ちゃん登場。さやかちゃん登場。他の人々も続々と。
ここでトラブル発生。スタッフの一人が忘れ物を隣町まで取りにいく羽目に。なんとか出発には間に合う。

フライトは10時間。東京時間で22時、モスクワ時間で17時に到着。到着はほぼ定刻通り。
しかし、入国手続きに一時間かかる。私の旅券も穴があくほどチェック。

迎えのメンバーと供に貸し切りバスでモスクワ中心街へ。そこで秘密の仕事をしていたメンバーをピックアップ、宿に向かう。
宿に入る前に近くのコンビニでビールとウォッカ調達。その後チェックイン。食事をして、これからシャワー浴びて寝ます。

9月16日〜17日 あむねじ 長野

鬱がひどいなか、頑張って前日に荷物のパッキング。バックパックは超重量級。バックパック以外にサックスとEWIがあるというのにパックの中身は両方の楽器のためのエフェクターと、万一に備えてのコンパクトミキサー。そしてそれらの電源やケーブル。金属の詰め合わせ。高速バスの乗り場に着くまでにへとへとになってしまう。

現場では鬱ながらカオスな時を楽しめたと思う。