|

日曜日, 3月 26, 2006

浅草るねさんすじゃなかった

上野水上音楽堂で渋さ知らズライブ。
喚ばれて演奏のつもりが、気づいたら渋さ知らズ主催になっていた。
というわけでイベントタイトルは「地上の宴」。
出演は渋さ知らズの他に川下直弘トリオ、鉄割アルバトロスロケット、リマタンゴ、そして驚異の Black Light Orchestra 。

今日の行動開始時は個人的に駄目駄目だった。気力不足で動けないがライブには行かなくてはならない。行けば演奏はなんとでもなるのだが、移動が嫌で仕方が無い。鬱などを経験してる方ならこの感覚はお解かりになるかと思う。とてもじゃないけどカート引っ張って(時には持って階段を上り下りし)、電車で他の乗客に迷惑をかけながら移動できるだけの気力が無い。一時はさぼってしまおうかとも思ったくらいだが、そこではたと気がついた。行かないよりは行った方が良いに決まっている。小さな楽器を一本だけ持ってなら行ける。
というわけでなんとか会場にたどり着いたのは良いのだが、集合時間を間違えていて遅刻。着いた時にはサウンドチェックが丁度終わるところだった。
そこで凹んでもいられないので、気を静める策を講じながら本番を待つ。
演奏はどうだったんだろう。あの残響過多な会場で全体の音は良く聞こえてなかった。
リマタンゴの編成でも音がもこもこしてたもんな。
とはいえ個人的な不調を除けば滞りなく全てが進行し(多少危険そうなお客もいたけど大事には至らなかった)、最終的には演奏による高揚感で元気を取り戻せた状態で帰路に就いた。
逆に言えば音楽という「逃げ場」が無ければ生きていけなくなっているのはほぼ確実だ。
|

土曜日, 3月 25, 2006

四月馬鹿?

法律自体が五年前から仕組まれたエイプリルフールか?と思いたくなる展開になってきた。
件のPSE法だが、「ビンテージは除外」あたりから表立って怪しくなり、ここに来て「販売後の検査も可。その場合はレンタルとみなす。」と来たもんだ。
ザル法として運用しなければ行政も司法も仕事が追いつかなくなると思われる中身、今の時点でも関係省庁はてんてこ舞いで音を上げたかのように見えなくも無い。
あるいは時間稼ぎで、これからの数ヶ月の猶予期間後に大反撃に出るか。
いずれにせよ現行の運用では法律の意味が無いし、行政の都合で運用をころころ変えられたら大迷惑。こんなことなら妥協点なんか探らずに法律自体の見直しを求める必要があるであろう。
だって「1989年以前のものはビンテージ」なら、俺の持ってる機材楽器のほとんどはビンテージですよ。経産省のお墨付きで。それでいいんかいとも思う。

話は変わるが、ポリティカルな意見を全く言わないことこそむしろポリティカルな態度表明である、という内容の文を読んだことがある。生まれた瞬間から国民として存在する以上、政治に無関係に生きることは不可能。自国の政府に対してなんらかの意見を持ち表明することはごく自然なことで、完全な沈黙こそ大いに政治的な態度である、と。
そうですよ、と本当に思う。ここから先は俺の意見だが、自己顕示欲で動いている変な市民運動とか、本当に政治的社会的には無意味に見える。完黙している連中のほうが怖い存在だよ。
|

火曜日, 3月 21, 2006

下北沢行軍

これだけは言っておきたいが、私個人または渋さ知らズとして道路建設に反対しているわけではない。ということでちゃんと仕事として行って来ましたよ。単なる仕事。犬の仕事。
市民運動に外部から関わるのは地雷原を歩くのに似ている。無事通り抜けるか踏んでしまうか、である。
まともなオーガナイズがなされていれば、こちらが本来の仕事以外に余計な労力を使わずに済むようにきちんと段取りが組まれている。駄目なオーガナイザーは自分が呼んだ相手をも同じ志を持つボランティアと同列に扱ってしまう。演奏を依頼されて行っただけなのに、現場に着いたら do it yourself なのだ。ライブ後、楽器を演奏しながらデモに参加させられ(これは事前に聞いてなかった)、そこまでは仕事の延長としてやれないこともないが、楽器以外の荷物の置き場所も運搬の手段も用意していない。その他諸々不手際ありすぎ。ダンサー陣など終わってから着替えたりメイクを落とす場所さえ無く、みな自力でなんとかしなくてはならなかった。我々だって路上で楽器の収納なんかやりたくなかったよ。
ライブすらわけわからん奴のわけわからん歌の伴奏させられるし。ストレス溜まるぜ。

自分と違う立場の人間に対する想像力の欠如。勝手に自分と同じ考えだと思い込んでいる。それは善い考えなので誰でも喜んで無料奉仕すると思っているらしい。
今回は主催者側の人間に牽制の発言をするだけで終わった済んだが、来週のイベントでもも喧嘩などせぬよう気をつけなければ。まあ、あの人たちは割合きちんとしているので、あまり心配はしていないが。
|

月曜日, 3月 20, 2006

拍子抜け

冨田ラボのライブ、行けばよかった。キリンジの幻の名曲「乳房の勾配」を演奏したらしい。もちろんキリンジの二人もゲスト出演していた。
この「乳房の勾配」、アルバムには入っておらず、収録したオムニバスは確か廃盤。作曲作詞歌唱冨田アレンジが結晶した最高峰のトラックの一つなのだが、当日券探すだけでもやってみるべきだったかな。
後悔先に立たず。
悔しいので「乳房の勾配」の音源をP2Pなどを使わずに探してやる。

・・・・検索したらあっさり見つかったじゃねーか・・・・。
というわけでAmazonで購入
|

日曜日, 3月 19, 2006

視聴覚醒

フジテレビ721の番組表を見ていたら、偶然「馬の骨&堀込高樹ライブ」というのを見つけた。
録画予約をし、観た。私はキリンジ、というより堀込高樹ファンなのだ。
演奏家面してる割には普段あまり音楽を聴かない。音を聴くことには快楽と苦痛、両方が伴う。どちらにしろ疲れる。快楽と安楽は全く別。苦痛よりも快楽の方がエネルギーを必要とするというのは良くあることだ。だから興味や好奇心などをも含む快楽が苦痛を上回らなければ音楽を聴くことはしない。
こういう話題は個人的な好みの話になってしまうが、放送などに乗る音は99パーセント以上が苦痛を強いる音の垂れ流しなのでテレビもラジオも殆ど視聴しない。観たいものがあれば一度録画し、不必要なところはカットしながら観る。自分でも神経質ではないかと思うが仕方が無い。放送と同時に見るのはF1中継くらいか。これはネットでライブタイミングを見ながらでなければ面白くないので、できるだけその時間に観るようにしている。
ついさっき、HDD/DVDレコーダーで録ったものを編集していたら「馬の骨&堀込高樹ライブ」がたまたま始まったので珍しく放送時間と同時に観ることとなった。
ここまで書いておいてなんだが、本当に書きたかった事は放送時間云々とは関係ない。
とにかく、あまり音楽を聴かない無精者なので、好きな音楽に出会える事はなかなかない。メジャーアーティストよりも、当然知人のインディーズアーティストの音楽について詳しかったりする。
そんな中、電波越しに心を揺さぶってくれる数少ないミュージシャンが堀込高樹なのだ。そして唯一、音楽の抽象世界だけではなく、リアリティーのある物語で納得させ、快楽を与えてくれる人。
楽しめる番組だった。
終了後、渋さ知らズの番組の告知を目撃してしまい、違う意味で現実に引き戻された。

堀込高樹をAmazonで検索
キリンジをAmazonで検索
馬の骨をAmazonで検索
|

金曜日, 3月 17, 2006

そして川内博史議員も

PSE 問題に関心がある方にはおなじみの川内議員だが、念のためここでも紹介しておきたい。

公式サイト
ブログ

最近の発言(要WMP)でも経済産業省、環境省に噛み付いてくれている。

明日は有志が集まって高円寺でデモ。参加できないのは残念だが、健闘を祈る。
デモ隊に出会ったら是非署名活動に協力してやってください。
|

とりあえずローランド

私を含め、電気用品安全法に疑問を呈している人々に対して切り崩し作戦が講じられているようだ。
大雑把に言えば「ビンテージ品は除外しましょう」というものだが、これに対して「良かったじゃない」と言う人もいる。全然よかない。
そんな曖昧な線引き、無いも同然。中身を考えたら all or nothing になる以外納得できる着地点は無い。2001年度以前の中古品は全部除外すべきだという人も多く、私もそう考えている。
「キョージュ」が動いて注目を集めたこともあり、ビンテージ電子楽器を助ければ火は収まると考えたのかもしれないが、元々彼ら(というか署名した我々も)の運動は電子楽器に限ったことではないのだ。案の定、ネット上には「楽器だけ助かろうとしやがって」という論調も見受けられる。オマエラ役人に踊らされてるのにいい加減気づけと言いたい。
そんな状況ではあるが、以前から「メーカーだけ助かろうとしていた」ように見えていたところに明るい話題。本当はもっと早くやって欲しかったところだが、我々ユーザーを安心させてくれるリリースを出しているメーカーもある。知っている限りではローランドのこのページ。
http://www.roland.co.jp/go.html?cs/info_PSE.html

今日は宴会帰りで酔っているのでこのへんで。
|

火曜日, 3月 14, 2006

今朝見た夢

夢に知人が出てくることはたまにあるが、今回は初登場のヒゴヒロシさん。
内容は単純だ。ヒゴさんがベースをいつものように弾いている。
良く見るとストラップをつけていない。
もっと良く見るとやけにネックが太い。
そのうち楽器がだんだん斜めになってきて、気づいたら縦になっている。
なんとエレクトリックアップライトベースを弾いている。
それだけの夢。
願望なのか興味なのかよくわからないけど。
|

火曜日, 3月 07, 2006

on air

先週に引き続き、3/8水曜日に渋さ知らズのライブの模様が NHK FM で放送される。
NHK 内のスタジオでライブ録音をしたものだが、55分くらいの番組なのにもかかわらず、本番では二時間ノンストップで演奏してしまった。
NHK の人も収録直後に「どこ切ろうかなー」と笑いながら悩んでいた。その時既に「二週連続で放送してもいいんですけどね」とも。実際にその通りになったのには少しだけ驚いたけど。
先週の放送時には家で暇にしていたのでmixiの日記で実況していた。明日も暇なので多分やるだろう。
同時に録音もした。聞き逃した人にも聴いてもらいたいな、と思うし、録った音源をゴニョゴニョすることもできるが、なるべくなら局に再放送のリクエストが多く行くといいなあ。そのほうがバンドとしては助かる(と控えめにお願いしてみる)。
そういえばアルバム「渋全」がアマゾンで値下がりしてますね。
|

月曜日, 3月 06, 2006

sax night だそうで

若い友人に誘われ、金曜の夜に渋谷LUSHに行ってきた。
「勝手にしやがれ」のサックス奏者主催のパーティーらしい。各サックス吹きがDJをやり、関連バンドがいくつか演奏。
客入れのDJ、サックスにこだわりすぎ。サックスが入っている音源ならなんでもいいのか、という感じ。スウィングとかロックンロールとか回してるんだけど、何がしたいのか解らなかった。
一つ目のバンドが気持ち悪かった。アリゲーターなんとか。ギターの音以外はちょっと‥‥‥と思ってしまう。
二人目スキンヘッドDJは好みだった。非ラテンアメリカなサンバなど1コーラスずつ繋いで行く。フランス語とか英語のボーカル。でもほぼサンバ。
しかし、途中から「やっぱりウケが悪いね」などと言いながら4ビートにしやがった。ラテンで良かったのに。と思ったら上手くラテンフュージョンに戻し、次のバンド。
二つ目のバンド、オールドファッション。上手い。ブライアンセッツァーが好きなんだろうな。服装はモッズっぽいが。ベースが上手い。ハイハット、シンバルともばっちり絡んでる。「ペチペチ」と「ブンブン」の両成分がどちらもタイトに鳴る。こういうベースは初めて聞いた。
と聴いてきたけど元来興味がないせいか、最後のバンドまでには飽きてしまった。失礼だけど、わざわざ出向いて聴かなくても自宅でブライアン・セッツァーのCDで充分と感じてしまった夜でした。