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金曜日, 10月 27, 2006

Octoberists, Black Light Orchestra @六本木 Super Deluxe


前回彼らベルギー勢と話したとき、「楽器を持って次のライブに」ということだったので行ってきた。
とはいえ、どういう形でライブをやるのか、私はどう関わるのかなど分らぬまま呑気に出かける。
会場に着き、みんな歓迎してくれたのだが、何も決まらぬまま両バンドのリハを見学。すると得演奏中に突然Octoberists(このバンド名は毎月変わる)のvo/accordionマチューが「ここで吹いて」。結局、数曲参加することが決定。Octoberistsのほうが曲の構成がオープンだ。BLOは複雑かつ細かいアレンジが施された曲ばかりなので、当日いきなり参加は無理。そりゃそうだ。
リハ終了直前に高岡君が駆けつける。彼は何度も一緒にやっているので複雑な曲もばっちり。
本番。結構な客入り。ライブも盛り上がる。全奏者が演奏を楽しんでいる。全聴衆が(おそらく)音を楽しんでいる。すがすがしい夜だった。

なんか、思うところ色々ありすぎて却って書けないや。
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月曜日, 10月 16, 2006

ベルギー軍団@高田馬場プレイス

来日中のBlack Light Orchestra, Les Octobristes、かなり興味があったので行ってみた。高岡君企画のセッション大会。
今月はライブの仕事が無く、今日行けば演奏できるんじゃないかという期待もあり。唯一のサックス弟子が高田馬場に住んでいることともあり、彼女にも見せたかったのだ。
彼女はまだ若く、世間的にはごく普通、我々の価値観から見れば全然音楽などの世界について来れていない。だからこそ良い意味でショックを与えたかったのだ。

高岡君の主宰するこのシリーズは即興演奏道場とも言えるものだ。いや、デスマッチか?即興演奏をする三人くらいのグループを高岡君が組む。組み合わせは演奏直前まで発表されない。いきなり名前を呼ばれて慌てて準備する。しかも普段一緒に演奏しないメンバーの組み合わせが殆ど。かなりスリリングで面白い。
今日はかなりお呼びがかかった。一発目は Les Octobristes のドラマーとBLO のキーボーディスト(しかしクラリネットで参加)。ドラマーのボーカルに寄り添うように演奏。二発目はサックス三本。BLOのGreg(バリトン)とノブ君(テナー)に私のソプラノ。私の提示した、少し日本的なモチーフから展開。次第に熱いサックスバトルに。
最後はベルギー勢の持ち曲二曲ををみんなで演奏。なんだか凄く盛り上がる。
自分が参加したものだけでもこれだけある。他の人の演奏もいろいろな意味で凄いものばかりだった。

時たま、クラシック畑の人は即興演奏ができないという話を聞く。私に言わせれば、それは本当の演奏家ではない。しっかりした技術と音楽的なイマジネーションがあれば即興演奏はできるはずである。
ベルギー勢はクラシックで鍛えられた人たちらしい。その彼らが超複雑なポップスや即興演奏をする。
しかしだからといって、演奏が上手くなければ即興をしてはならないということではない。それにはそれの価値がきちんとある。

演奏後、呑みながら話していたら、BLOのGregがBLOの公演に楽器を持って来てくれと言ってくれた。ベルギーに日本のような社交辞令があるのかどうか知らんが、私は真面目に受け取って出向くつもりである。過去に同じようなことで某松浦にひどい目に遭わされたが、今日の演奏によって彼らを全面的に信用できるのだ。

記憶の補完。
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土曜日, 10月 14, 2006

ソロパフォーマンスの機会

最近、EWIの演奏の研究にちょっとだけはまっている。
時々ソロパフォーマンスを録音してケロログに上げているのだが、人様からの反応が無いのでちょっと寂しい。

演奏例#1

演奏例#2


僕の知る限り、EWIでこのような演奏を行っている演奏家はいない(マイケル・ブレッカーが少しだけ似たことをやってはいるが)。
こういう演奏に需要は無いのかなぁ。あれば是非とも掘り起こしたいものだが。
考えられるのはクラブのチルアウトルームとか、視覚芸術とのコラボレーションとか。
もう少し上達したらどこかでやってみたいのだが、なかなかチャンスを見つけるのが難しい。どうしたものか。
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水曜日, 10月 11, 2006

新装備


最近、ライブ時の(特に渋さの時)機材の極限までのシンプル化に挑戦している。
第一段階として、自前のエフェクターの排除。そこで辿り着いたのが、モニタリングのためだけにミキサーだけを止む無く持参。こいつも持っていかずに済む方法はないかと考えた。
何故ミキサーを使うかというと、自分の楽器のモニターの音量コントロールに必要だからだ。
ところが、はたと気がついた。今使っているカナル式イヤホンは、耳の奥まで挿入するのでかなり小さめの音量でモニターが可能だ。ということは、シンセ本体のヘッドホン端子に直結しても十分な音量が得られるはず。問題はラインアウトとヘッドホンアウトの音量調節が連動していることだが、ヘッドホン端子だけ音量調節ができれば、わざわざミキサーを持っていく必要はない。ヘッドホンアンプすら必要ないわけだ。
というわけで、SHUREのイヤホン用アッテネーターを購入。これでモニターの音量だけ独立して調節ができる。
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金曜日, 10月 06, 2006

渋さ知らズ F.A.D YOKOHAMA 10th Anniversary, YOKOHAMA MUSIC STYLE 2006@横浜BLITZ

小雨の中、初めての会場で荷物を少なくしたいという下心もあり、持って行ったのはミニマム構成のEWIのみ。
本体、コントローラー、モニタリング用のコンパクトミキサーだけでエフェクターは一切無し。サックスも無し。
会場の最寄り駅は横浜からみなとみらい線で一駅。180円余計に払うのが悔しいので横浜駅から歩く。途中で後悔。手ぶらなら、雨が降っていなければ大した 距離ではないのだが、駅から地上への道のりも階段しか無い箇所があったり、国道一号線を渡るポイントが少なかったりして意外に難儀。それでも集合時間12 時に間に合わせる。

13時からサウンドチェック。モニター環境も良く、非常に演奏し易い。特にサイドモニターがきちんと機能していてバンド全体の音がちゃんと聴こえる。この 日は「渋さ知らズオーケストラ」という名での出演だったが、コンパクトな編成。特にテナー、バリトンが一本ずつなので音的にも必要にして充分。キーボード もバイオリンも居なかったので私はシンセオンリーにして正解だった。

30分程でチェックは終わるものの、再集合は19:20。六時間近くの暇をどうするか。まず考えたのが、隣にあるシネコンで映画を観る事。ちょうど観た かった「記憶の刺」を上映していたものの、最終上映時間が早く、気づいた時には間に合わなかった。次に読書を試みるが、すぐに飽きる。読めもしないのに原 語のヴォネガットなんか持ってきたのがいけなかった。次に睡眠を試みるが寝付かれず。
結局残ってだらだらとしていた連中と食事に出る。天気が良ければ中華街まで行っても良かったのだが、雨の中の移動が面倒なので、すぐ近くにあるバーミヤンへ入る。飲んだり食ったり喋ったりしながら、かなりの時間居座る。そして残りの数時間を再び楽屋で過ごす事に。
楽屋にはモニターが備え付けてあったので、他の出演者を肴にしたりしながら雑談。また飲んだり食べたりしているうちに三々五々メンバーが戻ってくる。

転換の時間が意外と長く、30分確保してある。実際にはそんなに時間はかからない。そこで不破さんが舞台監督と相談して、開演時間前からアンプラグドでフ ロアでの演奏を開始。演奏前には、やはりノーマイクで不破さんの挨拶と渡部君のMC。私はEWIしか持ってきていなかったので舞台の上で待機。フロアでは アンプラグド股旅が始まる。フロアに降りてるメンバーだけの演奏で充分に盛り上がったところでEWIの低音をぶち込む。バンドで一番低い音を出し、最高権 力者のような気分になる。実際、bassパートの音楽的支配力は大きい。
正式な開演時間になり、全員舞台に上がり、そのまま「本番股旅」。楽器編成とノーエフェクトのおかげか、自分の音が良く通る。音色をエディットし直してお いたのも効果があったかもしれない。吹いていて凄く気持ちが良い。超低音を放り込んだり、最高音でメロを吹いたり、中音域に寄り添ったり、やりたい放題。
火男ではパワーコードのカッティングの真似をしてみたり、続くナーダムでコードワークを試みたり、遊びに遊ぶ。
最後にいつもの二曲をやって〆。お客さんは少なかったが、楽しいライブだった。