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木曜日, 4月 27, 2006

Shoomy Band / requiem を聴く


最近あまりジャズ(というか音楽自体)を聴いていないせいか、最初は何か幕がかかっているような感じに聞こえた。その後時々思い出しては聴いているのだが、耳がどんどん音楽に対してクリアになってくる。
一言で言えば素晴らしいアルバム。何も目新しいことや何かを狙ってはいない。全く。
プレイヤー一人一人が素直に自然に演奏した結果がこのアルバムに収められている。
特に加藤崇之さんのプレイがなんとも言えず素晴らしい。「世界一好きなギタリストは?」という問いに対して、もう迷わず「加藤崇之!」と答えられる。
Shoomy さんのボーカルをじっくり聴いたのも初めてなのだが、発声される音と言葉が等価に聞こえてくる、不思議で気持ちの良いもの。こういうボーカリストはそう多くはない。
曲もハードなものファニーなもの、透明感のあるものなどバラエティーに富んでいるが、これも自然にこういう選曲になったんだろうな。「普通の」良質なジャズをお探しの方にはお奨めできます。

地底レコード
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ところで、どなたか電源重畳の二極のコンデンサーマイクをXRLに変換するための結線方法知りませんか?
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水曜日, 4月 19, 2006

浅草にてA/Dコンバータのライブ

久々のA/Dコンバータのライブ。家を出る直前になっても例によって何にも決めてない。
現場の音響機器が分らないままなので、とりあえずアコースティック、エレクトリック両対応の荷造り。
こんな時に限って、以前から不調のコンタクトマイクの点検をやってしまう。出かけるまであと二時間。しかも最近半田づけ用品一式買いなおしたばかりなので使いたくて仕方ない。卓上ミキサーに繋いでみると、どうも専用プリアンプのアウトプットジャックが怪しい。差し込んだケーブルのプラグを動かすとガリガリと言う。
というわけで早速プリアンプをバラシ。基盤を取り出し、問題のジャックを固定している半田を半田吸い取り器と吸い取り線できれいに取り除く。ジャック本体を外し分解して接点の金具も取り出し清掃・調整。また組みなおして試したのだが・・・。
動きによってガリが出ることは無くなったのだが、音が歪んでいる。マイク自体に問題があるのかプリアンプの回路が壊れたか。
今日のライブ、マイクはべつにコンタクトである必要は無いので会場のを当てにしてエフェクターなどをパッキング。しかし落ち着いてモノを揃えなかったのでディレイのACアダプターを入れ忘れた。コンパクトミキサーやボリュームペダルなどもパックに詰めたのでかなりの重さになったが、その労力も無駄に。早めに会場に着いた後「今日はアコースティック」宣言メールを相方の高岡君に送信。

会場となるバー、銀幕ロックは良い感じの店だった。適度に雑多なインテリア。汚くもならずお洒落すぎにもなっておらず。昭和レトロのポスターなども嫌味が無く馴染んでいる。
今日は会うことができなかったが、この店のオーナーは浅草ジンタを率いるダイナマイト和尚さん。今日はサックスのミイさんとチューバのバター拳さんがお店に入っていた。カウンターに入っているムー君もそうだが、ナイスな人たち。やりやすい。セッティングもスムーズ。そりゃそうだ。ミュージシャンなんだから手際は良い。

ほぼ予定通りに開演。1セット目は即興曲二曲。即興、で連想されがちなおどろおどろしいものではなくポップなもの。ファンクのようなインチキエスニックのようなジャズのような。自分でも楽しい。素直に吹ける。
2セット目は普段一緒のバンドでやってるものを二曲。どちらのステージも一時間以上。適量だったと思う。
お客は多いとは言えなかったが、寂しくない程度には入っていた。知り合いも初対面の人も喜んでくれている。久々に感じる客席に近い感覚。お客さんも音楽を聴かされている状況にならずに呑んだり聴いたり、それぞれリラックスして楽しんでおられた様子。
これが我々のデュオがライブハウスでやらない理由。お客さんには思い思いの楽しみ方をしてもらいたい。くつろいでもよし、興奮してもよし、踊ってもよし、音楽を無視してもよし。自由に楽しみ方を選んでもらいたいのだ。このようなバーはうってつけである。

演奏が終わって呑んだり喋ったりしているうちに、このデュオでスタンダードナンバーもやってみたいという気になってきた。明日からまた練習と勉強をせねば。仕事が少なくても、忙しい。
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月曜日, 4月 17, 2006

ピアソラ

あまりにも偉大であまりにも有名な人物の作品に急に接しようとすると、どこから手をつけたら良いのか迷うことがある。その存在を知ったのが自分の音楽人生において遅かった場合は特にだ。
アストル・ピアソラを知ったのは18歳くらいの頃。それから気になり続けていたものの、何から聴こうか迷い、選ぶのが面倒だったのでジャズにかまけていた。色々なところで流れるのでアルバムを買わなければ全く聴けないというわけでもなかったし。
しかし本人以外の演奏で「これは」と思う曲を知ると原曲が聴きたくなる。
そのきっかけは映画「12 Monkeys」のオープニング。黒地に赤の猿の環が回転し、そこで流れる Suite Punta Del Este がとても格好よかったのだ。
そこで「よし、最初に買う本人音源はこれにしよう」と思って探したのだが当時それを手に入れることは難しかった。詳しい人に聞いたところ、ライブ音源しか残されておらず、それすら入手困難とのこと。そんなわけで長い間諦めていたというか忘れていたのだ。

ふと先日この曲を検索してみたら、なんとCDが出ている。アルバムタイトルは「SUITE PUNTA DEL ESTE / THEME FROM THE MOVIE "12 MONKEYS"」。僕のような人間が沢山いたのだろう。映画での使用をきっかけにリリースされたアルバムのようだ。これを早速購入。
当然ながら映画のサウンドトラックの印象とは違うが、映画のイメージを離れて聴くことができる。とても良い。ただ気になるのは組曲なのに18分と短く、intro, fuge, choral しか無い。これが全曲じゃない気がするのだが、もしそうであるなら全曲聴いてみたいものだ。
とはいえアルバムとしては他にも代表曲と言える名曲が揃っているので私のような初心者にはうってつけである。

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日曜日, 4月 16, 2006

今日のフェスは


ステージ上以外の場所はカオスに満ちていました。
以上。
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火曜日, 4月 11, 2006

お題は「富山湾の宝石、しろえび」


今年も行ってきました富山の全国ちんどんコンクール。
これで四回目の参加になる。
去年までの三回は瀧乃家一二三親方のチームで出させていただいていた。
一二三親方は日本一ちんどん太鼓が上手いと私は思っている。
大 げさに思えるかもしれないが、彼のちんどんはドラムで言えばジャック・ディジョネットクラスだ。そのチームにチンドン仕事始めて一年目から参加させてもら うというのはデビューイヤーからいきなりフェラーリやマクラーレンに乗るようなもので、やりがいも物凄くあるが、それなりに緊張もする。しかし上手い名人 との仕事はとても楽しい。

今年は夏に倒れており、誰とも連絡が取れない状態だったので(過去の日記参照のこと)滝乃家チームからは脱落。 しかし楽師が遅くまで決まっていなかったゆうゆうやさんに拾っていただいた。ゆうゆうやさんの親方と女将さんは私と同年齢で、他の親方の現場などでよくご 一緒させていただいている。
私と同年齢というのは、この業界ではまだまだ若手で、中段グループで良い走りができれば good job 。違った意味で気が楽でもあるしやり甲斐がある。気分はレッドブルに拾ってもらったデビッド・クルサード(私自身はベテランじゃないが)。彼のような仕事 ができればとても良いなと思っていた。

ちんどんコンクールではほとんどのチームが趣向を凝らした出し物を持ってくる。と言えば聞こえはい いが、結果的には頑張りすぎて奇をてらったものになってしまうところが多い。そして、冷静に見てみると、コンクールで上位につけるチームが必ずしも「ちん どん屋」として上手いとは限らない。そこで我々は普通の普段の仕事のようにやろうということにした。だって普通の粋なちんどん屋がもうほとんどいないんだ もん。
結果は満足のいくものだった。入賞こそ果たせなかったが、良い仕事ができたと思う。点数的にも中段を走ってる「頑張っちゃった」ライバルチームに勝った。バレード等においても満足のいく仕事ができた。
トップチームでの出場とは状況が違うので、今まで見えていなかったものが見えてきたり、とても楽しく勉強になる三日間であった。
旨い寿司とかも食えたしね。
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日曜日, 4月 02, 2006

四月恒例渋さ馬鹿@ピットイン

なんだか最近体調万全でライブに臨めない。中途覚醒が酷く慢性の睡眠不足。心身ともに疲労が溜まり不安定。。
今日も出かける準備をしながらトランキライザーを多めに突っ込む。
新宿駅南口からピットインへの道は新宿御苑から出てくる花見客の列で凄い混雑。人ごみに酔わないように、あせらずゆっくり歩いて会場入り。

演奏が始まってもなかなか「ノレ」なかった。いつもはライブが始まれば没頭することができ、気力も回復するのだが。
しかし中盤から徐々に面白くなってくる。多分不破さんのいつもと違った勢いに追いつくのに時間がかかったのだ。今日の変則的な人選を見た時点でリーダーの企みに気づいておくべきだった。迂闊。

人と会えるというのもこのバンドの良いところ。吉田隆一復活。お久しぶりの加藤さんシューミーさん、イゴーさん、キロー。