|

金曜日, 9月 29, 2006

渋さ知らズ@CLUB CRAWL 渋谷



今日の渋さ知らズは良い感じに壊れていた。
最近、イベントでの短いライブが続き、パッケージショウ化されていたのだが、今日は思いつきで動く。先が読めない。
一曲目、股旅が始まるが、いくらやってもテーマをやる気配が無い。かなり長く演奏した後、不破さんが私に翼のポーズを出す。ここで間違えた。リトルウィン グのポーズを飛行機と勘違いし、吹き始めてしまう。その頃には相当ラフな雰囲気になっていたので、ぐだぐだに誤摩化してリトルウィングのテーマに。しばら く演奏した後、飛行機。みんなが勝手な演奏をし、いつまでも止めないのでアヤちゃんがなかなか歌いだせない。なんとか飛行機をやった後、ナーダムになだれ 込む。既に良くも悪くも曲崩壊の連続だったのだが、ここでクライマックスが。私の位置からは見えなかったのだが、不破さんが転倒して負傷。一部のメンバー を除いて演奏が止まりかける。後に判ったのだが、大事をとって救急車を呼ぶ程のダメージだったのだ。
苦しそうな不破さんの指揮のもと、本多工務店と仙頭で〆。

今日の自分のシステムは、一度も実践投入したことがない機材で無謀にも挑んだ。EWI無し、サックスにコンタクトマイク、フィルター、ディレイ、ミキサー からカナル式イヤホンでモニター。ところが他の楽器の音がかぶってしまい、サックスを吹いていなくても、他プレイヤーの音にフィルターがかかった音が聴こ えてしまう。全体の音を聴くためにモニターの音量を下げると、骨伝導でサックスの生音だけが聴こえ、自分の楽器を加工した音が聴こえない。爆音大編成のバ ンドでは使えないシステムということを身をもって学んだ。
|

火曜日, 9月 26, 2006

三管ピアノカルテットやるぞ

昨日の夜は疲労困憊していたので、体も洗わず、ただ湯船にだらだらと浸かっていた。
そういう何もしていない時には、頭が勝手にネガティブな回転を始める事がよくあるので、タスクを与えてやる事にした。最近バンドを作ると表明したばかりだ し、その編成、メンバーについて考えてみた。すると、自動的にできあがっちゃったんですね。俺のソプラノサックス、高橋君のトロンボーン、佐藤帆のテ ナー、スガダイローのピアノ。そんな脳内バンド。ロバート・フリップも風呂に浸かっている時に、あの独特なギターチューニングが「やってきた」そうなのだ が、同じようなもの‥‥じゃないよな。
まだ脳内の段階なので実際にはバンドはまだ無い。未来のメンバーも知らないでいるわけだ。

そんなわけで、二、三年ぶりになってるハウスに行った。
なってるハウス「おかげさまで5周年」企画−その5 
ネクスト・ジェネレーションズ
19:30 開店 20:00 開演 予約¥2500 当日¥2800
・佐藤帆(sax) 安東昇(b) 小松伸之(ds)
 Okhp-4
・高橋 保行(tb.pc) 土井徳浩(sax) KG-183(b)池澤ギエフ(ds)
ライブハウスの大きな使命の一つに「新たな才能」の発掘という事があると思います。「なってるハウス」の店長となって以来、常にこの事が頭にあったのです が、なかなか強力な先輩たちに匹敵する人材が出てこないのも現実でした。総じて勉強不足であったり意欲の面でも先輩たちに負けているように感じました。
今回の2組のバンドはこの2年ほど進捗が著しく10年後20年後のJAZZ界の中核を担うだろうと期待しているメンバーたちです。
5周年企画のトリを次世代の彼らの演奏で締めくくってもらいます。(なってるハウス広沢)


ということらしいのだが、彼らとは渋さ知らズ以外では共演していないので、確認作業を楽しんでみたかったのだ。
佐藤帆の脱ぎっぷりが凄かった。高橋君の素の姿らしきものもとても良く見られた。音楽鑑賞というより人間観察の様相。
ダイローは渋さ以外見なくても大体わかる。
あとは口説き落としと様々な段取りだ。
|

土曜日, 9月 23, 2006

the Shape of Jazz to Come NEW JAZZ 2006


今回の会場、友人が客として行って不快な思いをしたというのを聞いていたので、少々不安、というのは嘘で、実はそういう事に慣れてきている自分が怖い。今まで色々なフェスやイベントを経験してきているので、まあそれはそれなりにそんなふうな事もあったりするのだ。

現場には余裕を持って到着したつもりだったのだが、ステージに行ったら既にセッティングが始まっている。急いで自分のセッティングも。今回はEWIのみ。この日に関して言えば、運搬などの都合ではなく、積極的に選んだ結果である。

自分の準備はつつがなく整い、なんとなく良い感じ。しかしモニターチェックに時間がかかる。この日このステージで演奏するバンドはスタイルも編成も様々。スタッフの人達の間でも色々混乱があった模様。それでも、良くも悪くもイベント慣れしている我々、無事チェック等完了。
ステージには中島さっちゃんの姿も。渋さにはこの日が復帰第一弾となる。

出番まで食事に行ったり楽屋で準備体操したり。バーとして使えるスペースなので広々としていてリラックスできる。ケータリングが無いのはこの時は全く気にしていなかった。

本番。ボーカルのベーシックラインから「股旅」が始まる。自分は指示を出されてないが、勝手にイントロに参加。中高音域で五拍子のパターンを繰り返す。合図で本編。テーマはアンサンブルというより、自分のソロのつもりで歌い上げるように。
途中、いつものように静かになり、いつものメンバーのソロとなる。このソロにEWIで暴力的に邪魔をする。
ぶっちゃけ、仕事で演奏しているのだから、お客さんが喜んでくれればそれで良い筈ではある。しかし飽きるのだ。演奏している自分が。そして「飽きた飽きた」と言いながら演奏しているメンバーにも。
予定調和にまきこまれないように自分なりに頑張ってみる。そのためには電子音は非常に便利。巻き込まれたほうが楽しい場面ではもちろんお約束通りにやる。
「飛行機」。さっちゃんのイントロが美しくも歌いだしづらいスタイル。私も遊びに参加。真理ちゃん達の歌に被せて朗々と吹いてみる。川口隊長が「もっと行け!」と応援のサイン。嬉しい。
そしてすぐさま「ナーダム」。こいつは地味にバッキングのフレーズを吹き続けたり、社長によりそってみたり、遊ぶ。そして、そのまま「仙頭」で終了。

次は少しインターバルをおいて、プーさん(菊地雅章さん)の The Slash Trio だ。急いで片付け、メインフロアに向かう。幸運。まだ始まっていない。
音楽はフレージングではない、と思った。しかも最初の展開、このトリオはいわゆるピアノトリオですらない。全員がソリストで全員が----バッキングではなく----背景。しかも調和している。各プレイヤーが、自分の中にある出すべき音、出したい音を奏でているよう。次第に「自然な出したい音」から「演奏したい音」へと変化が感じられる。楽器に対する肉体的な衝動までもが飛び出してくるかのよう。独特な集団即興から、ある意味トラディショナルなフリージャズへと聴こえ方が変わってくる。自由だった全パートが、次第にプーさんのコントロール下に置かれ、音が変容して聴こえてくる。
プーさんの音楽的文法は、他のピアニストとかなり違うように思う。セシルテイラーが、例えば印象派的な美しさだとすれば、プーさんの美しさは優れたハンティングナイフの輝きのような鋭さ。一つ一つの和音がとても美しい。トーンも美しい。しかしそれらの組み合わせは「美しい」という感想を拒否するかのように響く。そして、一見無骨に見えるその音の奥に美しさが秘められているのだ。

プーさんのステージが終わって楽屋に戻ったらびっくり。自分の荷物が無い。そういえば、次に使う出演者にあけわたすとは聞いていた。しかし荷物まで廊下にぽつねんと放り出さなくても。しかも、我々の時には無かった食べ物飲み物てんこもり。自分たちは前座どころか客入れのBGM扱いであったことを思い知ったのであった。

自分の荷物を多少は安全と思える場所に移動してからサブフロアへ。菊地成孔さんのクインッテットダブ。
もう若者でぎゅうぎゅう詰め。多分、キクチナルヨシという現象に踊らされている大衆のサンプル達。
今の成孔さんの活動は、その総体がコンセプチュアルアートのようなもの。音楽も著作も、「これに全力投球」というものは無い(ように見える)。そこに惹かれている人が大勢いるようなのだが、それを動機に演奏まで見に来るとは凄い。そもそも本人達にその自覚があるのかどうかも怪しい。
そして演奏が始まる。最初はハードなフリージャズ。どうみても集まった若者達はやせ我慢で聞いているように見えてしまう。
自分はと言えば、バンドの内容はどうでも良いと言ったらいいすぎだが、成孔さんの音が凄く好きなのだ。

色々な演奏を聴いているうちに、自分でもバンドをやりたくなってきた。やろうと思う。そう思った瞬間、携帯端末でmixiに「バンドやります」宣言書き込んでた。こうすれば実行率たかまる。プチ追い込み。

しかしウォーターフロントは冷たい風が吹いていましたよ。物理的にも心理的にも。
床に座るのは禁止されており、座っている人のところに係員が行っていちいち立たせている。長丁場、圧倒的に椅子が足りない中、立っていられない人も出てくるだろう。私だって楽屋追い出されてくつろぐ場所ナッシング。
立ち続けでからだがこわばってきたので、木材張りのデッキでストレッチ。開脚してたら「座らないで下さい!」と飛んできた。体操のためのポジションでも座ってると見なされるのか。試しに、というか確信犯的に完全に横になってみた。すぐさま立たされた。
そこで一計。床に座るのがダメなら、床以外のところに座ろう。椅子はいつも満席。そこで、何も営業していないカウンターに座ってみた。お咎め無し。どうなっとるんだ。マニュアル人間どもめ。まああんまり事件らしい事件はおきずに済んで良かった。そんな予感があったのだが。

今日はトロンボーンの高橋君とずいぶん話した。彼が妙に色々な事を私に対して思ってくれているのがくすぐったい。

さて、バンド。そして、次回のライブの作戦だ。
|

金曜日, 9月 22, 2006

ケーブル改造

これからは楽器用のケーブルは自作しよう!と思ってから結構時間が経ってしまったが、昨夜使い古したケーブルの改造をしてみた。
もともと両端が普通のストレートプラグだったのだが、ライブの時にL型プラグでの接続が必要な箇所があるのだ。今までは小さなプラグのケーブルでごまかしていた。
しばらく前から、CRTのトランスの交換したり、半田付けづいているので工作に心配はしていなかったが、ケーブルとプラグはある意味厳しいですね。一発勝負というか。
失敗してもクリーニングしてやりなおせばいいんだけど、オーディオ関連のものはすぱっと一発で決めたい。心情的に。
というわけで写真のようなものが完成。今日のライブで早速使うつもり。
|

火曜日, 9月 19, 2006

Evolution of Dance

素晴らしい!
|

月曜日, 9月 18, 2006

渋さ知らズ with アルフレート・ハルト at スターパインズカフェ


とりあえずやった曲は
at last i am free
股旅
火男
ライオン〜渡部コーナーライオン
犬姫
飛行機
ナーダム
本多工務店のテーマ
捨吉

ハルト氏、さすがに素早くバンドに溶け込んでいる。いつもと違う音が加わる事による変化を期待したのだが、途中で耳が限界に達したらしく、退場。
その後は破綻も爆発も無しの、ちょっとダルな演奏という印象。というわけで、あまりバンドのペースに合わせすぎないようにシンセを吹き倒す。
後半、さらに音量が上がり、耳栓が無かった人は大変だったようだ。
なんかなー、ソリストがどうしてもまとまった演奏しちゃうんだよな。と思ったからには自分が突撃しないとね。次回からはそうしよう。
|

木曜日, 9月 14, 2006

D/Aコンバータ ライブ@浅草 銀幕ロック

未だに迷いは多い。迷いの無い瞬間ももちろんあるが。
迷うのは自分が何者か分からなくなったり自分の立ち位置を見失った時。
自分は何者なのか問い直してみた。。第一にメロディを奏でるサックス吹き。それを思い出し、In a sentimental mood を演目に提案。高岡君が最初にやろうということで一曲目に。自分でもいやらしいんじゃないかと思う程に歌い上げる。二曲目以降も同様。自然発生的にベムシャスウィング、At last I am free で1ステージ終了。
2ステージ目、戦士、犬姫。これも事前に決めずになんとなく始まる。
とにかく丁寧に、だか思い切りメロディを歌い上げる事に専念。自分では一番得意な事をやったつもり。普通の音楽って素晴らしい。
プラスティックリードに加え、リガチャーをマウスピース(ブランチャー)付属のものから、以前ビーチラーで使っていたオレガチャーに変更。楽器も好調だった。
|

日曜日, 9月 03, 2006

プラスティックリード、さらにその後

書き漏らしたが、昨日の演奏ではFIBRACELLを使用してみた。
midium soft を選びはしたが、
Légère 2•1/4 に比べたらもちろん硬い。吹奏感は生のリードに近い。音色もLégère より「良い音」が出ている気がするが、これは確かめようが無い。声楽と同じく、管楽器奏者は永遠に自分の生の音を聴くことができないのだ。だから音色に関しては自分に聞こえる音から出音を推測する。あるいは録音したり、信用のおける人からの情報にたよるしかない。
音は気持ちよく出るものの、抵抗感が大きい分だけ状況によっては疲れる。まあ、これは生のリードでも同じこと。一日吹き倒すときはやっぱりLégère かなぁ。軟弱なので。
|

土曜日, 9月 02, 2006

東京 JAZZ 2006

どこでどう聞き漏らしたのか、入り時間を知らないまま当日を迎える。
出番は12:30なので、11:00くらいまでに入ればいいか、などと見当をつけつつ、早起きしてしまったためにmixiなど閲覧。
早起きしてよかった。「帽子先生」の日記に「08:30入り」と書いてある!慌てて出発し、集合時間にはなんとか間に合わせた。
間に合わせたのはいいが、昨日高松で演奏していたメンバーが、不破さん含め、到着が遅れている模様。早く来た意味があまりなかった。
今回は出番も短めの30分と聞いていたのでまあサックスだけでいいか、と軽量装備。しかも気分を変えてカーヴドではなく通常のストレートホーンを持っていった。移動も待機も楽チン。ところが現場に着いてみたら演奏時間は50分とのこと。50分ストレートホーン持ち上げっぱなしは疲れるなと思ったが後には退けず。
今回のようなおされなジャズ(を目指してる)フェスに渋さってのが楽しい。ホールは広い。音響も良い。何より、お客との距離がいつもと違って物理的にも心理的にも遠い。ステージの最中、渡部君の外国人をなめてるような英語MCでメンバー大いに沸く。終了後には楽屋で「お客さん退いてたねー」「釣りは引きが大切ですから」。

でも、本番前に楽屋に上原ひろみさんが来て「ファンなんです!」と言って不破さんの手を握っていった。意外だった。やはり渋さ知らずの通好みなのか。

曲は、客席歩きながらトールのテーマ、ステージに上がってからはナーダム、ライオンのテーマだけやって渡部コーナー、股旅、捨吉だったか。

しかし本日の最大の失敗は耳栓(イヤホン)不携帯。いや、ステージでは必要なかったんです。音は良かったから。久しぶりに裸耳で外に出たものだから、駅や電車内のうるさいこと。最近の若者って、やけに大きな声で会話してませんか?少なくとも自分が若い頃はあんなに大声で喋っていなかったと思う。今だってもちろん必要最小限の音量だ。